水道水には雑菌などを取り除くために塩素が含まれていますが、そのまま飲むとカルキ臭などがして飲みづらい人も多いです。
塩素を除去する方法はいろいろあり、自宅で手軽にできるものから機械による設置までさまざまあります。
この記事では、塩素が含まれる水道水についての疑問に答えながら、自宅で簡単に塩素を除去する方法や効果について詳しく解説していきます。
水道水に塩素が入っている理由
水道水中の塩素とは何か
日本では水道法によって、安全に水の衛生を保つために塩素を入れることが定められています。
その目的は水道水の雑菌や不純物を取り除くためです。
浄水場で塩素を入れて、水道管を通り家庭の蛇口から出てくるまで安全に飲めるのも塩素のおかげです。
残留塩素
残留塩素とは最後に水道水として出てくる水の中の塩素濃度のことです。日本では0.1mg/L以上保持するように定められています。
全国の水道局の多くは0.3~0.6mg/L以下程度に設定されています。
塩素を除去することのデメリット・メリット
デメリット
塩素が添加されている理由は雑菌の除去が目的であるため、塩素がなくなれば雑菌の繁殖の原因になります。
塩素を除去したお水は冷蔵庫で保存し、2日以内に使い切るようにしましょう。
メリット
塩素を除去することにより、独特な匂いや味がなくなり飲みやすくなります。
赤ちゃんは、塩素が入った水道水は胃腸に負担をかけてしまうので、ミルク作りには除去したお水が好ましいです。
金魚などの飼育の水にも使え、また塩素は肌や髪にトラブルが出る可能性があるため、除去することにより可能性を減らせることもできます。
水道水から塩素を簡単に除去する方法
水道水から塩素を除去する方法は5種類あります。
- 沸騰させる方法
- レモンを入れる方法
- 汲み置きする方法
- 活性炭・備長炭を入れる方法
- 浄水器を設置する方法
沸騰させる
塩素は熱に弱いため、水から火にかけ煮立ってから10〜30分ほど沸騰させると除去ができます。
やかんなどを使用する場合は蓋をあけたまま火にかけると塩素が逃げやすいです。
煮沸後はすぐ冷ますことにより、雑菌もわきづらくなるので急冷はおすすめの方法です。
レモンを入れる
レモンのビタミンCと塩素が反応して違う物質になるため、塩素が除去できます。
レストランなどで水に輪切りにしたレモンが入っているのを見かける光景も浄水器などで残った残留塩素をさらにレモンで除去するためです。
汲み置きする
容器などに入れた水を日が当たる場所に半日〜1日おいておくと紫外線が塩素を分解してくれます。その時の天気などで時間などは多少前後します。
飲用水には向かず、金魚などの飼育水に使うのが適してします。
活性炭や備長炭を入れる
容器に水道水と活性炭や備長炭など入れておくと炭の吸着効果により、塩素を吸着して除去してくれます。
備長炭よりは活性炭の方が表面積が多いため吸着力は強いです。
浄水器
浄水器をとおすことにより、塩素が平均9割除去されます。
一番すばやく、確実に除去できますがその分値段などもかかります。
浄水器の種類は以下の6種類に
- 蛇口直結型
- 水栓一体型
- 据え置き型
- ポット・ピッチャー型
- アンダーシンク型
- ウォーターサーバー型
スイレックス5の塩素除去方法
ナノバブル水素水をつくるスイレックス5は、浄水器のようにフィルターがなくてもグランド電極で分解して塩素を除去できます。
120分生成したナノバブル水素水には、塩素が93%も減少しており、また水道水に含まれるトリハロメタンも減少しています。
スイレックス5の塩素除去を検証
ナノバブル水素水、浄水器の水、水道水100mlにウォーターチェッカーを混ぜて検証して見ました。
塩素が入っていればピンクに変色します。水道水はすぐ変色し、ナノバブル水素水、浄水器のの水は変化なく透明なままでした。
浄水器はフィルターを通すことで塩素を除去し、ナノバブル水素水はフィルター通すことなくグランド電極で塩素を分解し除去することが確認されました。
水道水の疑問
Q&A そもそも塩素って何?
塩素は、塩を原料に作られています。
塩素は、塩を水に溶かした塩水に電気を通して電気分解をすると塩素とカセイソーダ(水酸化ナトリウム)ができます。
Q&A 塩素の体への影響は?
残量塩素が5MG/L以下であれば、体重60キロの人が1日2ℓを毎日飲んでも健康に影響はないとされています(世界保健機構WHOより)。
全国の水道局の多くは0.3~0.6mg/L以下程度に設定されています。
このくらいの濃度であれば、水道水の消毒効果も保ちつつ、人体の影響もないので安心できます。
Q&A トリハロメタンとはなんですか?
トリハロメタンは、塩素と水に含まれる有機化合物が反応して生成する化学物質です。
除去するには浄水器や沸騰などがありますが、沸騰直後は加熱前の1.0~3.6倍にもなる報告があり、除去するには10分以上蓋をあけた状態で沸騰させる必要があります。
簡単に除去するにはフィルターなどを通す浄水器などが一番早く、安全です。
Q&A 水道水で水出しの麦茶をつくっても平気?
水道水で麦茶を作っても平気ですが、出来立てを飲むとカルキ臭は残ってしまいます。
カルキ臭が気になる方は、冷蔵庫に入れて次の日にはだいぶ塩素が抜けて臭いが薄まり、麦茶の風味も加わり飲みやすくなっています。
麦茶の種類、作り方、保存方法など詳しい解説はこちらをどうぞ!
まとめ
水道水に入っている塩素について解説してきました。
塩素や水道水についてまとめると以下になります。
塩素が入っている理由
- 水道法によって、安全に水の衛星を保つために法律が定められている
- 残留塩素が0.1MG/L以上保持するように定められている
塩素を除去することのメリット・デメリット
- メリット
- 独特な匂いや味がなくなり飲みやすくなる。
赤ちゃんのミルク作りに使える。
金魚の飼育の水に使える。 - デメリット
- 殺菌作用がなくなり、雑菌が繁殖しやすくなる。
塩素を除去する方法
- 沸騰させる方法
- 塩素は熱に弱いため、水から火にかけ煮立ってから10〜30分沸騰させる。
- レモンを入れる方法
- レモンのビタミンCと塩素が反応して違う物質になる。
- 汲み置きする方法
- 容器などに入れた水を日が当たる場所に半日〜1日おいておくと紫外線が塩素を分解する。
- 活性炭・備長炭
- 容器に水道水と活性炭や備長炭など入れておくと炭の吸着効果により、塩素を吸着して除去してくれる。
- 浄水器を設置する方法
- 浄水器をとおすことにより、塩素が平均9割除去される。一番すばやく、確実に除去できますがその分値段などもかかりる。
水道水の疑問
- 塩素は塩を原料にして作られ、塩水にして電気分解をすると塩素とカセイソーダにわかれる。
- 塩素は残量塩素が5MG/L以下であれば、体重60キロの人が1日2ℓを毎日飲んでも健康に影響はないとされている(世界保健機構WHOより)。
- トリハロメタンは、塩素と水に含まれる有機化合物が反応して生成する化学物質であり、除去するには浄水器や沸騰(10分以上)などがある。
- 水道水で麦茶を作っても平気ですが、出来立てを飲むとカルキ臭は残る。カルキ臭が気になる方は、冷蔵庫に入れて1日以上置くとカルキ臭が弱まる。
水道水に入っている塩素は水道から安心して飲めるために入っているギリギリの濃度でででいます。
ただそのまま飲むと塩素によってカルキ臭が気になり、おいしくありません。夏場と冬場や地域によっても塩素濃度などもかわい、味の違いにもでます。
毎日飲む水であるので気になる方は浄水器などを用いて日々の生活を過ごすといいでしょう。